日常的に知らず知らず使っているカタカナの言葉が、実は和製英語だったなんてことも!外国人と英語で話すとき、英文を書くときには、カタカナ用語に注意が必要です。なかでも特に注意すべき 和製用語を8選ご紹介しようと思います。
クレーム
日本語ではクレームは「苦情を言う」という意味で使われます。
しかし、英語では苦情を言うことを “complain” といいます。
クレームの英語 “claim” の場合、「主張する、要求する」という意味を持ちます。
例:He claims to be the best lawyer in the city.
リタイア
リタイアを使うときは「引退する、退職する」と言うときのみ!
注意するポイントは、辞める=リタイアではありません。よくゲームなどで「リタイア」と出てくる場合がありますが、このニュアンスは実際の英語と違います。
地位・官職を辞めるとき → resign
短期間の仕事を辞めるとき → quit
単純に何かをやめるとき(例:部活、勉強)→ quit
win ウィン
ゲームやあらゆるとこで WIN or LOSE ってフレーズを見ることがあるかもしれません。”win” は確かに「勝つ」という意味を持ちます。しかし、使い方に注意です。
サムはティムに勝ちました。 Sam won Tim. ×
サムはティムに勝ちました。 Sam beat Tim. ○
*このように覚えとくといいかもしれません。
単独で使うときは “won” → I won
負けた相手を含むときは “beat” → Sam beat Tim
サラリーマン
これは和製英語です!
“What do you do?” 「何をされていますか?」と聞かれた際、「サラリーマン」と答えるのはやめましょう。
I am an engineer. エンジニアです。
I am a sales manager. セールスマネージャーです。
職種で答えるのが一般的です。
ミスする
「失敗する」という意味でよく使われます。
「ミスを犯す」「仕事でミスをする」など。
しかし、英語ではこのニュアンスで使わないので注意です。
“I made a miss.” ×
“I made a mistake.” ○
チャレンジ
「〜してみる、挑戦する」という意味で使われます。
英語では「試合・決闘に挑む」ときにチャレンジは使われますが、
「チャレンジしてみる」と言いたいときには使いません!
正しくは、tried to 〜 を使いましょう。
■「試合・決闘に挑む」
I will challenge him in the finals. 決勝戦で彼に挑戦します。
■「〜してみる」
I will try to sing that. その曲歌ってみます。
I tried to study Chinese. 中国語の勉強をしてみました。
■ 「難しいけどやりがいがあるとき」
It was a real challenge to close the deal. 契約を結ぶのは本当に大変でした。
↑「難しかったけど頑張った」と言いたいときに、この challenge はよく使われます。
プレイ
まさに「遊ぶ」という意味で使います。単刀直入に言います。
“Let’s play” と大人に言うのはやめましょう。なぜなら、子供が遊ぶときに使われる表現だからです。
大人が遊ぶときは、このように言います。
I spent a fun time playing games with them.
彼らとゲームしながら楽しく過ごしました。
I spent time with my friend this morning.
今朝は友達と遊んでいました。
ナイーブ
「飾り気がない、繊細で傷つきやすい」といった意味で使われています。
純粋、素朴、素直といったイメージを持つかもしれません。
しかし、英語に置き換えた場合、意味がガラリと違ってくるので気をつけましょう。
“naive” = 「世間知らずの、騙されやすい」
実は超ネガティブな言葉です!!もし、英語であなたはナイーブねと言ってしまうと、相手を批判することになります。
例文:
He is a naive man.
彼は世間知らずな男性です。
He is so naive to believe something like that.
そんなこと信じちゃうなんてとても単純な男ね。
さらに、人の性格を表すとき以外にも、「これはナイーブな問題です」のように使われる場合もあります。おそらくナイーブな問題とは、「取り扱う際に注意が必要な問題」といったニュアンスですが、ネイティブの人にこれをそのまま言ってしまうと伝わりません。
代わりに “This is a sensitive topic.” 「これはセンシティブな問題です」と言うように、「センシティブ sensitive」と言葉を使うようにしましょう。
このように和製英語 は意外と多いものです。今後、これらの単語を使うときはぜひ気をつけてみてください。