意味が似ている文法用語は意外と多く、理解をして使っている人ばかりではないと思います。among / between、fewer / less、lay / lie などの単語の使い分け、いくつかご紹介したいと思います。
- 1 間違えやすい文法用語:among / between (〜の間に、〜の中で、〜に囲まれて)
- 2 間違えやすい文法用語:as / like (・・・と同じ程度に、同様に、同じくらい)
- 3 間違えやすい文法用語:can / may(〜することができる、〜のしかたを知っている、〜している、〜しなければならない)
- 4 間違えやすい文法用語:common / mutual(共通の、共同の、共有の、共通して)
- 5 間違えやすい文法用語:compare to / compare with(〜に照らす、対して、比較する、対照する)
- 6 間違えやすい文法用語:different from (〜に比べて違う)
- 7 間違えやすい文法用語:each other / one another (お互いに)
- 8 間違えやすい文法用語:farther / further (far – 遠い の比較)
- 9 間違えやすい文法用語:fewer / less(少ない の比較)
- 10 間違えやすい文法用語:former / latter(前者、後者)
- 11 間違えやすい文法用語:if / whether(〜かどうか)
- 12 間違えやすい文法用語:lay / lie(横たわる、横にする)
- 13 間違えやすい文法用語:that / which (〜するもの・こと)
間違えやすい文法用語:among / between (〜の間に、〜の中で、〜に囲まれて)
amongは、3人以上、3つ以上のものがあるときに使います。
betweenは、 2人や2つのものがあるときに使います。
間違えやすい文法用語:as / like (・・・と同じ程度に、同様に、同じくらい)
as は、副詞、前置詞として使います。
例文:She runs as a fox runs. She is as innocent as an angel.
like は、名詞(noun)、代名詞(pronouns)、名詞のように機能する文法構造があるときのみ、likeを使います。
例文:She runs like a fox.
間違えやすい文法用語:can / may(〜することができる、〜のしかたを知っている、〜している、〜しなければならない)
canは、能力を表します。
If you can do something, you are able to do it.
mayは、許可を表します。
If you may do something, you are permitted to do it.
間違えやすい文法用語:common / mutual(共通の、共同の、共有の、共通して)
common は共有することを意味するときに使います。
例文:You and I have a common dislike of food.
mutual は相互の関係を意味するときに使います。
例文:You and I have mutual friends.
間違えやすい文法用語:compare to / compare with(〜に照らす、対して、比較する、対照する)
compare to は何か違うものを比較して、何らかの相似点を見出すときに使うことが多いです。例えば、A を Bにたとえるとき。
例文:Soccer experts compared Messi to Ronaldo when he scored the last goal.
例文2:His book was compared to those of Murakami.
一方で、(違いを見出す)withと同じ意味を持つ compare to も存在します<主にアメリカ英語>
例文:Compared to our school, that school has much more freedom.
例文2:My handwriting is really bad compared to yours.
compare with は本来同じ性質やカテゴリーのものから、何らかの類似した点、または違いを見出す時に使います。
例文:If we compare Japanese students with British students, we find many differences.
例文2:She started to compare her new boyfriend with her old boyfriend.
この違いは明確ではなく、文脈に関係なく使われることが多いですが、用途を知っておいて損することはありません。下のように覚えておくとよいでしょう。
違うものから似たところを言うとき | compare to |
似たものから違いを言うとき | compare with |
間違えやすい文法用語:different from (〜に比べて違う)
different than は間違いで、different from が正しい表現です。
例文:My cat is different from your cat.
間違えて、different than を使わないように気をつけましょう。
than を使うときは、 bigger than、less than、funnier than など
形容詞の比較級(er)の後ろにつけます。
間違えやすい文法用語:each other / one another (お互いに)
each other は2つ / 2人のときに使います。
例文:That dog and cat love each other.
one another は 3つ / 3人以上のときに使います。
例文:PTA members have to get along with one another.
間違えやすい文法用語:farther / further (far – 遠い の比較)
farther は物理的な距離そのものに対して使います。
例文:Tokyo is farther from Nagoya than Fukushima is.
further は何かの進捗、進み具合に対して使います。
例文:I made a great start for my novel but never went any further.
間違えやすい文法用語:fewer / less(少ない の比較)
fewer は数が数えられるものに対して使います。
例文:I have fewer friends than he does.
less は数えられないもの、すなわち、量に対して使います。
例文:I have less water in the cup.
間違えやすい文法用語:former / latter(前者、後者)
former は2人および2つある中の、前者を意味します。
例文:There is cream pasta with bacon and salmon with garlic butter. I would like the former dish.
latter は2つある中の後者を意味します。
例文:I would like the latter dish.
3つ以上のものについて述べているときは、いずれも使ってはいけないので気をつけましょう。
間違えやすい文法用語:if / whether(〜かどうか)
if は何かが起きるか起きないといった場合に使い、あとから then が付きます。このような文脈で whether を間違って使ってしまう人が多いので注意しましょう。
例文:Let me know if you are coming tonight.
例文2:If there are many criticisms, then we will think of another plan.
whether は一つ以上の代替案がある場合に使います。
例文: Let’s decide whether we should go to the party or stay home.
例文2:Tell us whether you can attend or not.
いずれにせよ回答を知りたいときに、強調するため whether を使う場合もあります(上記:例文2)相互に入れ替えて使われる場合もあることをお忘れなく。
間違えやすい文法用語:lay / lie(横たわる、横にする)
lay は何かを横にするとき、横に置くときに使います。
例文:I went to lay flowers next to the picture. My sister already laid them.
lie は誰かが横になるときに使います。(人が主語なとき)
例文:I went to lie down next to him.
間違えやすい文法用語:that / which (〜するもの・こと)
that は名詞が人や動物、物、事の場合に使います。
例文:I went to a restaurant that is famous in LA.
which は人以外のものと次の文(〜は)が一致するときに使います。簡単に言うと、文を繋げたいときに用います。
例文:The sandwich there, which was the most popular around the neighborhood, was my favorite.
覚えやすいルールとしては、which のみ前にコンマ(,)を入れることができるということ。that の前にコンマ(,)を入れることはありません。
以上が間違えやすい英語の文法用語でした!ぜひ参考にしていただけたらと思います。
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