アドレスホッパーとは家を持たない暮らしをすることを意味します。ノマドワーカーとも呼ばれます。あえて家を持たず、ホテル暮らしをしながら自由に仕事をするスタイルがフリーランスの中で話題になる中、以前よりも社会で浸透するようになってきたと思われます。
そこで今回は、アドレスホッパーについて深掘りしていきたいと思います。
アドレスホッパーの由来
アドレスは英語のAddress(住所)、ホッパーは英語のHopper(次から次へ渡り歩く人)からきています。つまり、「住所(拠点)を転々とする」ということを意味します。
今日は都内で一泊、明日は郊外で一泊、明後日は長野で一泊など。まるで旅人のように、転々を移しながら生活をします。刺激的で濃い毎日を過ごしたい方にはとっておきのライフスタイルになるのではないでしょうか。
会社員は会社への通勤が当たり前にあったため、アドレスホッパーのような生活は送れませんでしたが、テレワーク、リモートワークが普及した昨今、アドレスホッパーを選ぶ人も少なくありません。ただし割合としては、フリーランスやバックパッカーの人がアドレスホッパーになる傾向が高いようです。
アドレスホッパーの良いところ
- 固定費の節約になる
家に住むと、毎月家賃と水道光熱費、インターネット代がかかります。アドレスホッパーになり、ホテル生活をすると、家賃代わりの宿泊代は発生しますが、水道光熱費とネット代をおさえられます。ネット料金もほとんどのところは無料で、日用品も必要ないくらいアメニティが揃っています。生活における支出の節約をできることは、大きいメリットではないでしょうか。
- 自分の都合に合わせて拠点を決められる
仕事によっては、展示会・イベント等の打ち合わせ、営業、会食で特定の場所へ移動することがあるかもしれません。そういった場合には、その近くで宿泊する場所を探すことができるので、遅い時間になってから遠くへ移動し帰宅する必要がなく、近場ですぐに休むことができます。交通コストもおさえることができ、好きなだけそれぞれの拠点で生活することが可能です。
- 人との交流が増える
アドレスホッパーは各地を転々とすることになるので、多くの人に出会い、交流できる機会が増えます。さらに、ホステルやゲストハウスに住むことがあると、色んな人と交流を図ることができます。人脈を増やしたい方にとってはポイントが大きい!
- 地方都市を支える活動にピッタリ
地方にも住めるというメリットを踏まえて、自分の制作したものやアイデアを地方都市に共有できると考えると、仕事の幅も広がります。地方を(世界も!)回ることがしやすい環境なら、多くのチャンスを掴める可能性もぐんと上がります。
アドレスホッパーの大変なところ
- 手続きで「住所がない」ことによる面倒さ
住所がない場合、住民票はどうするのか?とよく疑問が上がりますが、どこかには住民票が必要なので、多くの場合は実家に住民票を移すようです。そのため、郵便物や税金の支払い、公共サービスの利用は実家から行うようになります。シェアオフィスを借りているとしても、そこに住民票をおくことはできないそうです。
- 滞在費や交通費の管理
贅沢なところで宿泊を続けると、滞在費も加算していくので、しっかり把握して会計管理することが大切です。固定費は削減できたとしても、宿泊代が高額になる可能性もあります。例えば、1泊4000円のホテルに住み続けると、1ヶ月で10万円は超えます。1ヶ月にどのくらいの予算でアドレスホッピングをするのかについて考え、計画的でなければいけません。
- 社会的信用度が下がる
クレジットカードや融資の審査も、住所がない状態では難しいと思われます。全て必要な手続き・準備を終えてからアドレスホッパーになることをおすすめします!
アドレスホッパーなら知っておきたいサービス7選!
近年、若者の間でもますます人気になってきたライフスタイルなので、さまざまなサービスが開始され、拡大しています。アドレスホッパー向けに定額制で多拠点に住めるコリビング・サービスも展開されています。
Address
他拠点コリビング・サービス。登録されている拠点(全国250ヶ所以上)に月額9,800円(税込)から滞在できるサービス。水道光熱費、ネット代も込み。https://address.love/
unito
unito(ユニット)は月単位で契約できる「住居」。生活に必要な多くの備品や、お風呂・トイレ・キッチンはもちろん、必要な家具家電が揃っています。ホテルに泊まるように気軽に暮らし始めることができます。(外泊申請すると、外泊分の家賃が差し引かれるサービスも。)https://corp.unito.me/2020/08/03/freelance/
HafH
他拠点コリビング・サービス。国内外36の国と560都市、1,000以上の宿泊施設(ホテル・旅館・ゲストハウス・ホステルなど)で利用できます。
https://www.hafh.com/
OFFICE PASS
定額制のシェアオフィス(加盟店650ヵ所突破)使い放題サービス。コワーキングスペースからホテルのラウンジまで含まれます。個人の利用で月額15,258円(税込)から。https://officepass.nikkei.jp/user/top.php
Airbnb
民泊のマッチングサービス。世界的にも有名なので、海外でも利用可能です。ゲストハウスや戸建てタイプの宿泊スタイルも含まれます。https://www.airbnb.jp/
agoda
格安ホテルの予約サービス(Booking.comが運営しています)多くのホテルが最安値で予約できます。https://www.agoda.com/ja-jp/
サマリーポケット
荷物のお預かりサービス。箱に詰めて送るだけで、月額275円(税込)から利用できます。預けたあとにいらないと判断したものは、ヤフオク!に出品もできるようです。https://pocket.sumally.com/
まとめ
いかがでしたでしょうか。アドレスホッパーには向き不向きがあるかもしれませんが、旅好きでエキサイティングな人生を送りたい方には向いているのではないかなと思います!それから、アドレスホッパーは荷物も厳選する必要があるので、ミニマリストになるのが難しい人には向いていないかもしれません。アドレスホッパーになりたいけど、ショッピングはしたい!っていう場合には、サマリーポケットを利用もしくは荷物を預ける別の場所も合わせて探しておきましょう。
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