現代、日本でもようやく フリーランス として働く人が増えてきましたが、インターネットが浸透したことにより、社会にも広く知られるようになりました。
そもそもフリーランスの語源や由来って・・知っていますか?
“freelance”の由来は、中世封建(フューダリズム)時代のイギリスにさかのぼります。
フューダリスムは、なんと中世の12世紀後半~16世紀の時代!西暦で1200年あたりから始まったことです。
貴族は君主に、騎士は貴族に忠誠を誓っていましたが、貴族に属しない騎士もいました。
これらの騎士がfreelanceと呼ばれ、freeの「自由」とlance「槍」を装備し、お金のために戦っていました(←忠誠を誓ってないから、僕達は自分たちのために戦う!!って感じでしょうか。)
大規模な戦争が起きた時は忠実な兵士だけでは足りなかったので、貴族や君主がfreelanceを雇ったのだそうです。
freelanceは馬に乗り戦う高級な傭兵として知られていました。(傭兵→利害関係のない戦争に参加する兵や集団を指す)
当時の傭兵たちは、報酬が納得できて、戦いに意義を感じることができれば、どの君主の旗の下でも戦った。このシステムがイングランドに伝わると、傭兵は「フリー・ランス(自由な槍)」と呼ばれるようになった。忠誠心や主従関係から自由な騎士という意味である。お呼びがかかれば、槍を持ってどこへでも飛んでいく、というわけだ。
出典 : ダニエル・ピンク著 『フリーエージェント社会の到来 新装版 — 組織に雇われない新しい働き方 』
(2014、ダイヤモンド社、池村千秋・翻訳)、p.34)
中世時代が終わっても、freelanceという言葉は小説などでも使われるようになりました。
“free”という言葉の解釈も変わり、拘束されてない(未契約)という意味になりました。
参考:『アイヴァンホー』ウォルター・スコット【著】
そこから19世紀後半、freelanceは「自由の騎士」を表すだけではなく、会社に勤めていない作家や個人主義の政治家に対して使うようになったのです。
freelanceというワードがなぜ生まれたかという由来、なかなか面白いな~と我ながら思いました。
今でこそ多くの人の間で、フリーランスについての情報はネット上に溢れかえっていますが、ずっと昔からあったんですね〜。
freelance = 傭兵 と扱われるとなんだか意味も大きい・・
実際には、傭兵は英語で “mercenary”と呼ばれるものです。
(都合の良いときだけ雇われる「ヒットマン」までも意味するのでなんだかコワイ!という風にも感じますが…。)
いずれにせよ、社会的に独立している「個人」に違いはありませんが、組織に属さない「クールな一匹狼タイプ」とでも言いますか・・。
組織に属することが苦手で、
必要なときだけ自分の能力や技能を提供するので、
そのほかのことについてはほっといてくださーーーい!!!
ってタイプの人が多いかと(笑)
さて、自分のことかなと思われた方!
フリーランスの世界へと一歩足を踏み入れてみてはいかがでしょうか(^^)